ジブルス、出かけよう
「ジブルス、出かけよう」
リチャードは愛犬に声をかけ車を出す。
道が左右に分かれている場所に来た。どっちに行くか。
リチャードは真ん中に、道のない方向に乗り入れる。
高笑いをする。
夜空は満天の星だった。
ジョニデが「シザーハンズ」以来、もっとも得手のキャラとしてきた
ファンタジーで映画は締めくくられます。
本作が「凡庸だ」と評価された理由には、リチャードの演説がしつこい、
コテコテ気味だとか、死ぬ、死ぬと結局あちこちでいいふらしているとかが
あるでしょうが、私たちが日常忘れている、
死の長い手が触れた、と感じることができたら成功だと思えます。
ただワンちゃんを連れて行くのはちょっと無責任では。
このへんがジョニデ・ファンタジーの限界です。
〜「グッバイ、リチャード」〜