努力はまっぴらよ!
リタが意地悪く食ってかかります。
「落第させたきゃどうぞ。
私たち古いやり方で満足なの。努力はまっぴらよ」
ドロレスは落ち着き払い
「それがあなたたちの本心なら、私が教室にいる必要ないわ」
スタスタと出て行こうとする。
すがるように男子が一人「うちは経済的に落第できないんだ」
「クラスメートに相談すれば?」ドロレスは受け合わない。
教室は騒然。悲鳴があがる「親に泣かれる!」
リタは声を張り上げ、「行こうよ!」
ボイコットしようとしたが誰もついていかない…
機は熟した。ドロレスは何を言うつもりか。
リタをへこますのか、撃破か、懐柔か。いいえ、違いました。
ドロレスは彼女が好きなのです、昔の自分みたいで。
〜「天使にラブ・ソングを2」〜