どうして?

 

どうして?

 

いつも通り、マーロが台所に下りてきた。

思わず「どうして?」

テーブルには赤、青、黄色、緑、色とりどりのカップケーキが

お花畑のように並んでいる。

「いいママ」のたとえとしてあげたカップケーキ。

綺麗すぎて現実とは思えないくらい、まるで魔法だ。

マーロはそれを持って学校に行った。

子供たちが歓声をあげた。

「ママが作った」息子は嬉しそうに、そして誇らしげだ。

マーロは充足と幸せをかみしめる。

 

 

〜「タリーと私の秘密の時間」〜

 

 

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