「タリーよ」
タリー登場。彼女が現れてから映画は俄然おもしろくなります。
夜10時がタリーの出勤時刻だ。
タリーがあまり若いので、子守が務まるだろうか、マーロは不安。
それがわかったように「見た目よりは上よ」
タリーはマーロの心の中を読み取るらしいのです。
「何をしてほしいの?」とマーロに訊く。
「わからない。人に頼ることに慣れていないの」
「私に頼って。ミア(生まれた娘)だけじゃなく、あなたも」
頼もしいご託宣にマーロは半信半疑。
タリーは意に介するふうもなく、馴れ馴れしすぎるふうもなく
慣れた様子でミアをあやす。十年の知己のごとく、
いやもっと、彼女らは古い、古い知り合い。
〜「タリーと私の秘密の時間」〜