冷凍ピザか、最高だな

 

冷凍ピザか、最高だな

 

晩御飯の食卓は閑散としている。テーブルには大きなピザが

無造作に並日、子供たちがまずそうにつつく。

帰ってきた旦那が一瞥、「冷凍ピザか。最高だな」

マーロは学校の送り迎え、山のようなおしめの洗濯、搾乳、

テーブルに倒れるミルク、ハツカネズミのように動き回り

思わず床に座り込み、洗濯機にもたれうつらうつらする。

力を振り絞って夕食の用意。

ガキどもは美味しいとも言わず(言えないかもしれないが)

亭主は冷凍ピザにイヤミ丸出し。

家族、家族といったって、マーロに手を差し伸べる人は

誰もいなかったってことね。

 

 

〜「タリーと私の秘密の時間」〜

 

 

bn_charm