「マーロ?」「ヴァイ?」
息子を送った後、喫茶店に入ると声をかけられた。
「マーロ?」「ヴァイ? びっくりね」
「ここに住んでいるの?」「子供が二人」
臨月のお腹を見ればもうすぐ3人だ。
久しぶりに会った友だち同士みたいだが、
ヴァイは「コーヒーが冷めないうちに行くわね」
お義理に「私の番号は?」と訊く。「古いのなら持っているわ」
「今も同じよ。住所も」「まだロフトに?」
ヴァイはそそくさと去る。
映画の後半、マーロはヴァイと9年間一緒に暮らし、
愛していたことがわかります。
いつの間にこうなった。
愛は漂流し、形の変わったものになって漂着している。
ヴァイを見送るシャーリーズ・セロン。
複雑、繊細、虚しい…(今の自分のように)。
うまいですね。
〜「タリーと私の秘密の時間」〜