誰も想像し得ないような人物が
せっかく採用されたジョーンは
「採用はお断りします」と言ってきた。
男ばかりの職場に両親が反対なのだという。
説得のためジョーンの自宅を訪れたチューリングは熱心に説く。
女性の看護師もいれば事務員もいる、男ばかりの職場ではない。
両親も折れる。
自分のために「なぜそんなに…」と訊くジョーンに
「時として誰も想像し得ないような人物が、想像できないような
偉業を成し遂げる」とチューリングが答える。
唐突な答えで、ジョーンの質問の答えになっているのかどうか。
これ、実はクリストファーが彼にいった言葉です。
のちにわかりますが、チューリングはクリストファーを
忘れたことがありませんでした。
(「イミテーション・ゲーム/ エニグマと天才数学者の秘密」 )