またそれ?

またそれ?

 

「僕は自分を無用の人間だと感じた」

愚痴をたれるチャーリーにローレンはうんざり。

「またそれ?」何度彼の泣き言を聞かされてきたかわからない。

プライス社の番だ。華やかなカーペットに立つべきモデルはいない。

チャーリーは背広にネクタイ、下は白い下着のパンツに真っ赤なブーツ。

ステージに上がったものの、高いヒールでターンもできず転倒。

客席のプライス社の社員たちは絶望。

床に倒れこんで頭を抱えたチャーリーの目の前に、

ガシッ。力強い足音とともに精魂込めた真っ赤なブーツが。

ローラがクィーンたちを引きつれ会場に到着したのだ。

ローレンも、ドンも、メルもおどりあがった。

 

(「 キンキーブーツ 」 )

 

bn_charm