「コーキー!」
ヴァイオレットが飛び出していった。
シーザーが追う。間一髪でエレベーターのドアが閉まる。
ヴァイオレットが助けを求めたのはマフィアのミッキーだった。
ミッキーはヴァイオレットに惚れている。
シーザーが金を持って逃げたとミッキーに言った。ヴァイオレットは
部屋に戻った。コーキーはロープを斬って姿を消した。
隣の部屋に駆け込む。200万ドルは白いペンキの入ったバケツに
黒いビニール袋に包んで漬けてあったのに。
ペンキが床におびただしく流れ、金の袋は影も形もない。
「コーキー!」やられた、と思ったかもしれない。
でもコーキーは逃げていなかった。物陰から飛び出し果敢にシーザーに
襲いかかるが、殴り飛ばされアウト。
シーザーとヴァイオレットがついに一対一で向かい合う。
最大のヤマ場であり、ここからのヴァイオレットがサイコーです。