母親はクラリス・タガート
ハバナがテレビでインタビューを受けている。
「母親はクラリス・タガート。1970年代の名優です。76年の
クリスマスに焼死しました。お母さんが中毒だった事実を明かし、
ご自身が受けた性的虐待も告白された。異例です。
普通は男性、父親か継父による虐待ですが」とアナウンサーがいい、
撮影中の「盗んだ水」のリメイクで
「お母さんを演じているが、どんな感じですか」と訊いている。
「できる限り平常心で」とハバナがしおらしく答える。
ここはハバナの家。アガサが放映中のその番組を見ているとハバナが呼んだ。
ハバナはトイレで便器にすわり、苦しそうな表情。
場を外そうとするアガサを「いいの」と引き止める。
いても全然気をつかわない、というより石ころでも見るような
ハバナの傲慢さがよく出ています。いいつけた用事というのが…また明日。