夫がいた

夫がいた

 

 

ヒューバートは身の上話をした。

「つまらない話だよ。夫がいた。ペンキ職人で

酔っ払いの異常者だ。

ある夜、暴力に耐えられず思い切り蹴飛ばした。

我慢の限界だった。

そして家を飛び出した」

そして? そして?

アルバートは先が知りたくてたまらない。

なぜいま男性なのか。

 

〜「アルバート氏の人生」〜

 

bn_charm