今のサーブは?
ローレルとステイシー(エレン・ペイジ)の出会いです。
ゲイ・ウーマンたちのバレーボール同好会の試合にローレルが来ている。
「金髪を狙いなよ。超ヘタクソだよ」とステイシーの友だちが耳打ちする。
ステイシーは金髪のローレルをネット越しに見ていたが、
ややあってサーブを打つ。ドベタにもかかわらずローレルが綺麗に
打ち返した。いかにもゆるい「今のサーブは?」
ははん。友だちはピンとくる。ステイシーはローレルに気があるのです。
微妙な空気のくどくどした説明もなく、わざとらしい見つめあいもせず、
サラサラと感情が流れていきます。のちにローレルが訴えるのは
「平等な権利」であって「特別な権利」ではない。
静かですが、正しい主張がすでにスクリーンの空気となっています。