レナ・ヘディ

会ったら覚えている

〜「四角い恋愛関係」⑤〜

会ったら覚えている マシューは妻が「前世で君と会ったといっている」とルースに告げます。場を和ます配慮で軽く言ったのですが、会っていないとルースは否定し生真面目に「会ったら覚えている」と返す。「会っていたら忘れるはずはない」という意志のこもる強い口調です。レイチェルだけがルースの感情にハッとする。短いセリフのや...

前世で会ったのかしら

〜「四角い恋愛関係」④〜

前世で会ったのかしら レイチェルは式の数週間後、ルースの店を訪問する。「お礼をいいたくて。夕食にこない?」「喜んで」夫のヘックにルースを招待したと告げる。それだけでいいのに「すぐ打ち解けて。前世で会ったのかしら。なぜかしっくりくるの」ヘックにマシュー・グッド。ウディ・アレンの「マッチ・ポイント」で注目を浴び、...

「私はルース」「レイチェルよ」

〜「四角い恋愛関係」③〜

「私はルース」「レイチェルよ」 花嫁がヴァージンロードを歩いて入ってくる、披露宴の花の用意をしに出て行くルースとすれ違う。このシーンのうまいこと。恋に落ちる瞬間を映画にするとこうなる、という、一言のセリフもない、いい場面。そのあと二人は披露宴の会場で会い、自己紹介します。「今回の花係をしています」「あなたが?...

あの人と座る

〜「四角い恋愛関係」②〜

あの人と座る あの人とはヒロインの一人、ルース(レナ・ヘディ)。もう一人のヒロイン、レイチェル(パイパー・ペラーボ)と恋に落ちます。レイチェルには幼い妹がいて、彼女とルースはいっぺんに気があう。ルースは小さな花屋を営み、結婚式の花係を受け持ちました。妹が新郎ヘックに質問している。「止められない力と揺るぎないも...

出会った時に殺しておけばよかった

〜「四角い恋愛関係」①〜

出会った時に殺しておけばよかった イギリスにはゲイ映画の伝統があります。映画史上初めてホモセクシュアルという言葉が最初に使われたのが「VICTIM」(犠牲者)だと、ボーゼ・ハドリーは「ラヴェンダースクリーン」で書いています。以後「日曜日は別れの時」「マイ・ビューティフル・ランドレッド」「モーリス」「アナザーカ...