アマンダ・セイフライド

すぐ親友に会えるわ

〜 「ジェニファーズ・ボディ」13

すぐ親友に会えるわ   火事で親友を亡くしたアメフト部の生徒を誘って ジェニファーは森へ行った。 悲しんでいる彼に「少しだけ付き合って。もうすぐ親友に会えるわ」 大きく口を開けてガブッ。 森から絶叫が聞こえた。悲鳴を聞きつけた教師が森に向かい 生徒の死体を見つけた。お...

意味ないよ

〜 「ジェニファーズ・ボディ」12

意味ないよ   学校は昨夜の惨劇で沈んでいる。 「生徒8人が亡くなりました。インドから来たアーメッドも 生徒の両親や、私たちのスペイン語の先生も。 今回ばかりはどの子がイケメンとか、誰がヤリマンとか忘れ お互いに励まし合いましょう」 沈痛な先生の言葉に、ジェニファーは...

なぜ私がブス役なの?

〜 「ジェニファーズ・ボディ」11

なぜ私がブス役なの?   ニーディの回想です。 幼いニーディとジェニファーが庭で「人形ごっこ」している。 「ニーディはこの子ね」 「なぜ私がブス役なの」 ジェニファーは手のひらにケガをしてプックリ血が浮いた。 ニーディが血を吸ってやる。 「ママには内緒よ」 ...

ニーディが全然動かないよ

〜 「ジェニファーズ・ボディ」10

ニーディが全然動かないよ   町は大惨事で持ちきりだった。 学校では「ニーディが全然動かないよ」 大きな目で一点を見つめ微動だにしない。 「ストレス障害(PTSD)よ。パパもアフガンから帰ってから 何ヶ月も口を利かなかった」 〜「ジェニファーズ・ボディ」〜  ...

ジェニファー、何があったの!

〜 「ジェニファーズ・ボディ」8

ジェニファー、何があったの!   ニーディが家の中を探るように見て回る。 暗い長い廊下。人の気配のない部屋。 ホラーの常套シーンが雰囲気を盛り上げる。 キッチンに灯りが漏れていた。 冷蔵庫に頭を突っ込んだ、誰かがいる。 振り向いたのはジェニファーだ。 手も脚も、...

ちょっと待って、誰か来た

〜 「ジェニファーズ・ボディ」7

ちょっと待って、誰か来た   大惨事となっていた。 ニーディは急いでチップに電話する。 「ジェニファーが彼らと一緒に行ったの。早く助けないと」 「誰がそんなこと、かまうか。人が焼け死んだのだぞ」 「どうしよう」うろたえるニーディ。ママは夜勤でいない。 「ちょっと待って...

恐ろしい予感がした

〜 「ジェニファーズ・ボディ」6

恐ろしい予感がした   「私と寝たいみたいよ」とジェニファー。 それほどの相手か。 「彼ら最低よ。忘れて」とニーディ。 ジェニファーはノリノリ、ステージの最前列で見とれている。 「火事だ!」 火はカーテンを伝ってたちまち燃え上がった。 ニーディはジェニファーの手...

失礼、ご指摘通り彼女は処女よ

〜 「ジェニファーズ・ボディ」5

失礼、ご指摘通り彼女は処女よ   ジェニファーはバンドのリーダー、ニコライにゾッコンだ。 「飲み物をおごらせて」と言ってカウンターに行った。 バンド仲間とニコライのヒソヒソ話がニーディに聞こえた。 「あの子、どうだ」 「あの“ミス・農産物か(ニーディのこと)」 「まさ...

永遠の親友なの

〜 「ジェニファーズ・ボディ」4

永遠の親友なの   「今晩、ヒマ?」とジェニファーが聞いてきた。 「ロールショルダー(バンドの名前)のライブがあるんだ」 「チップと約束があるの」 「行こうよ。8時半に迎えに行く」 主導権はいつもジェニファーがとる。 ニーディは苦にならない。 ダサくてもだめ、目...