ゲイ

すべてを奪ったやつを殺してやる

〜ゲイ・アイコン アンジェリーナ・ジョリー①〜

  They took everything from me. I will kill them. 「すべてを奪ったやつを殺してやる」 数多の女優さんの中でアンジーのアクションは天下一品です。 激しい動きは難しくなったかもしれませんし、 監督業もいいですが、 野生動物のような彼女のアク...

わたしはひとりに溶け合った

〜ゲイ・アイコン ヴァージニア・ウルフ⑪〜

  「わたしはひとりに溶け合った」 「オルランド」の締めは上のセリフ。 男と女という枠に縛られないオルランドはどうなったのか。 「彼は400年を生き、 1日たりとも老いていなかった。 背はスラリと高く、 育ちはよく、 現代の女性が憧れる両性的魅力を持っていた」 そう。オルランドとはウ...

何も変わらない、性が変わっただけ

〜ゲイ・アイコン ヴァージニア・ウルフ⑩〜

  「わたしは前と同じ人間。何も変わらない。性が変わっただけ。」 このセリフ、 ウルフの思想をよく表していると思えるのです。 男女という生物学的な性別はあるが、 生まれたあと、 人が縛られるのは「男らしさ」であり「女らしさ」だ、 それらは文化のレッテルに過ぎない、 規制と既成の枠を取り...

男の美徳に、忠誠と勇気に乾杯!

〜ゲイ・アイコン ヴァージニア・ウルフ⑨〜

  「女は信用できない。男の美徳に、忠誠と勇気に乾杯」 皇女に振られ昏睡状態に陥ったオルランド。 彼が眠り続けるのは変身の予兆なのですけどね。 目が覚めて 「女を表現する言葉は3つ。 どれも口にする価値がない。 女は信用できない」。 かわいそうに、よっぽど応えたのね(笑) オルランド...

君と僕は結ばれる運命だ

〜ゲイ・アイコン ヴァージニア・ウルフ⑧〜

  「愛を貫こう、君と僕は結ばれる運命だ」 オルランドというのは 真面目、誠実、純情多感な青年でしてロシアの皇女に一目惚れ。 北国の貧しい領地から 英国の富を求めてやってきた皇女は現実的です。 オルランドはうわ言のように 「酒はウィスキーをやめ、ウォッカにします。 真夜中にロンドン橋で...

美しい脚をおだし

〜ゲイ・アイコン ヴァージニア・ウルフ⑦〜

  「そなたこそわたしの勝利。美しい脚をおだし」 美青年オルランドにエリザベス1世がいうセリフ。 「お前をわたしのマスコットにしよう。おいで」 女王のベッドに手招きされ、 オルランドはビビってしまうが、 女王陛下のお望みは脚だけだった。 安心するのはまだ早い、 女王の注文とは「老いては...

女性に思考することはムリだ

〜ゲイ・アイコン ヴァージニア・ウルフ⑥〜

  「女性に思考することはムリだ、女にあるのは気取りだけです。」 女性に生まれかわったオルランドは、 貴族の社交界で、 男性たちの女性観をさんざん聞かされる。 ウルフが作家活動に入った20世紀初頭でも似たようなものでした。 女性が教育を受けることはもちろん、 どだい、 教育を受けるに適...