ゲイ映画のキメ台詞

お前はお前のままでいい

〜「グッバイ、リチャード」(29)〜

  お前はお前のままでいい   リチャードはガン末期であると告げ、 「泣くな、お前はこの先、大丈夫だ。 パパはちょっと考えることがあって旅に出る。 信じた道を行け。お前はお前のままでいい」 リチャードは準備していたトランクを提げ、旅装で玄関を出ます。 &n...

テイラーの地獄行きに

〜「グッバイ、リチャード」(28)〜

  テイラーの地獄行きに   「乾杯しよう。お前の明るい未来に」とパパ。 「テイラーの地獄行きに」と娘。 そうくるか。 見栄だけでも恋人の幸せに、というかと思ったら。 父娘はグラスを合わせる。 「お前は最高の娘だ。パパにはもったいないくらいだ」 娘は...

だからウイスキーにしよう

〜「グッバイ、リチャード」(27)〜

  だからウイスキーにしよう   家に戻るとオリヴィアがいた。 「なんで家にいる?」デートのはずなのに。 「テイラーに振られた。ネイサンと二股かけていたの」 「あの教授の息子か。ほら、おいで」パパは娘を抱き寄せた。 「世の中に女はゴマンといる。お前にぴったりの人...

皆さんに会うのはこれが最後

〜「グッバイ、リチャード」(25)〜

  皆さんに会うのはこれが最後   学長主催のパーティーの席。 グラスをチンチンと鳴らしてリチャードが立ち上がります。 「私はリチャード・ブラウン。英文学の教授です」と自己紹介する。 「皆さんに会うのはこれが最後になります。 私は死ぬ。思っていたより早く死が訪れ...

そうか、楽しんでこい

〜「グッバイ、リチャード」(24)〜

  そうか、楽しんでこい   娘のオリヴィエがデートらしい。 「出かけるのか、そうか、楽しんでこい。 ものにしてこいよ」 「行ってきます」 娘は笑顔で元気に出かけた。 娘にかけるリチャードの言葉は終始、公平で明るく、さりげなく、 男親らしいやさしさに...

こんなの、変だよな

〜「グッバイ、リチャード」(23)〜

  こんなの、変だよな   彼らがいるのは大学構内の教会です。 静寂に包まれた場所。 親友二人が長い友情を振り返る。 様々な思いはあるだろうが、言えるのはただ「ありがとう」。 死を前にした饒舌なんて嘘っぱちだ。 男たちはそう考えている。 ピーターはリ...

ガンが本気を出してきた

〜「グッバイ、リチャード」(22)〜

  ガンが本気を出してきた   リチャードは痛みに苦しむようになる。 「ガンが本気を出してきた」とピーターにもらす。 「痛むのか?」「ああ。でも頑張るよ。こうなるのはわかっていた。 振り返って考えると全部、納得がいく。こうなる以外にないみたいな。 こんなの、どう...

君らのような人間が必要だ

〜「グッバイ、リチャード」(21)〜

  君らのような人間が必要だ   別れのときが近づいてくる。 リチャードの講義はラストメッセージとなります。 「世界には君らのような人間が必要だ。 君らが住む世界は、消えかけている。その責任を背負って行動しろ。 それで金を稼ぎ、世界に貢献しろ。簡単ではない。強く...

なぜ結婚したのか…

〜「グッバイ、リチャード」(20)〜

  なぜ結婚したのか…   親友ピーターの家の晩餐会にリチャード一家も招待された。 ピーターの妻バーバラの話は旅行ばかりで退屈だと オリヴィアは行きたくなさそう。パパもママも同感らしい。 早速バーバラ、「イビサ島の風」を一席ぶち始めた。 リチャードとピーターはそ...