ゲイ映画のキメ台詞

愛している? 愛してない?

〜狂気の愛③〜

  「愛してる? 愛してない?」 セシルは大きなチェーンソーを持って恋人をおいかけます。 どっちも返り血で真っ赤です。 車がクラッシュして割れたときの、大きなガラスの破片が足に刺さっている恋人は走れない。 追いついたセシルが聞く。 「わたしを愛している? 愛してない?」。 冗談じゃない。...

映画「ジェンダー・マリアージュ~全米を揺るがした同性婚裁判~」1月30日より全国順次ロードショー

 同性婚が合法とされていたアメリカ・カリフォルニア州。しかし2008年11月、同性婚が再び禁止されることになった。人権侵害として州を提訴したのは二組の同性カップル、クリス&サンディとポール&ジェフだった…。 実際に全米で論争を巻き起こした裁判をめぐり、当事者達を5年以上撮影し続けたドキュメンタリー映画「ジェンダー・マリ...

助けてあげたのに。あなただけを

〜狂気の愛②〜

  「どうして? 助けてあげたのに。あなただけを」 田舎の女友だちの実家にきたセシル・ド・フランスは、そこで彼女が両親や弟から愛されている光景をみる。 セシルは、自分以外の人間が彼女を愛することが許せない。 セシルの欲望はふくれあがり、殺人鬼というアルターエゴを作り出します。 その殺人鬼(セ...

昨夜のメイクのあとが残っているわ

〜狂気の愛①〜

    「前を見て運転して」「ふふ、昨夜のメイクのあとが残っているわ」 セシル・ド・フランスがガールフレンドの寝顔をみながらいうセリフ。 団塊の世代前後ならだれでも覚えている昭和のヒット曲、「恋の季節」と「小指の思い出」と同じノリで考えてみて。 なにもない相手と「夜明けのコーヒー」...

女にはわからない

〜ボーイズ・ラヴの金字塔③〜

    「駄目だ、そういうことをすると汚れる感じがする。この調和も、肉体も、精神も、魂も。女にはわからない」 モーリスが、ヒューさまことクライヴに関係を迫ると、こういわれた。 「そういうことをすると、汚れる感じがする。この調和も、肉体も、精神も、魂も…女にはわからない」。 そういう...

ぼくらはすべてをわかちあった

〜ボーイズ・ラヴの金字塔②〜

  「なにもいわんでくれ、ぼくらはすべてをわかちあった」 モーリスをひそかに愛していた庭番の青年スカバーがいます。 モーリスは彼に差別意識丸出しの発言をするのですけどね、当時の階級社会では当然だったとはいえ、スカバーは怒りもせずモーリスを見守っている。 モーリスも彼の愛に気づき、なにもかも捨て...

同性愛が罪でない国で暮らせ

〜ボーイズ・ラヴの金字塔①〜

  「君は昔なら死刑だ。同性愛が罪でない国へ行って暮らせ」 BLの古典となった「モーリス」。フォスター原作によるゲイ文学の、そしてゲイ映画の金字塔と評価されています。 若き日のヒュー・グラントが適役ね。 調子のいいスマートな青年って、彼、はまり役だったのね。 純愛をささげるモーリスを尻目...

あなたを濡らした、死ぬほど

〜祝カンヌ国際映画祭女優賞②〜

  「最初のときを覚えている? あなたを濡らした、死ぬほど。」 ルーニー・マーラがどっぷり悪役。 精神科医であるキャサリン・ゼタ=ジョーンズと組んで、夫は殺すわ、罪はなすりつけるわ、刑務所? もちろんドジなんか踏まずスリ抜ける、いや、スリ抜けかける。 久しぶりの逢瀬で、恋人のキャサリンにささ...

感じたわ、わたしは完璧だったわ

〜優等生③〜

    感じたわ、わたしは完璧だったわ ブラック・スワンの「悪」を感得するため、ニナはリリーを刺殺する、でもそれは幻想で、じつは自分自身を刺していたのね。 ニナは遠のく意識のなかで、満場の大喝采を聞く。そのときのセリフ。 痛ましいわ。映画ではニナの生死がわかりませんが、もし助かった...