モーリス20160117

 

「なにもいわんでくれ、ぼくらはすべてをわかちあった」

モーリスをひそかに愛していた庭番の青年スカバーがいます。
モーリスは彼に差別意識丸出しの発言をするのですけどね、当時の階級社会では当然だったとはいえ、スカバーは怒りもせずモーリスを見守っている。
モーリスも彼の愛に気づき、なにもかも捨てていっしょにアメリカに発つ。
でもそのまえに一言いってやりたい。
心変わりしたヒューさまのところへ行って別れをつげるのがこのセリフ。
(それみたか、だからお前なんかもう要らないンだ)という言外の感情がありあり。
だってヒューさまは言を左右して「わかち」あってくれなかったのだもの

(「モーリス2」)