Diversity Studies

離れたら殺すわ

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」27

離れたら殺すわ   ダンスクラブ。昼間の客は近所のおじさん、おばさんだ。 抱き合ってあんまり激しくキスする2人は 「出なさい」追い出されてタムジンの家に帰ってきた。 「私たちずっと一緒よ」 「離れたら殺すわ」 「私もあなたを殺す、私も死ぬわ。愛しているわ」 &n...

一人でも神に目覚めれば

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」26

一人でも神に目覚めれば   「お兄さんに恋人は?」 「神で手いっぱいよ。神に発情しているの。朝から晩まで」 不肖の妹たちの会話をよそに、敬虔な信者たちは 巨大な十字架を立ち上げた。 「主は言われた。この谷を神の手に取り戻すように。 一人でも神に目覚めれば」 タム...

モナが妊娠しちゃったのです

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」24

モナが妊娠しちゃったのです   男の家にきた。物陰に隠れていたモナとタムジンは 男が出かけたのを確かめ、ノックする。 現れた妻に「突然ですが」とタムジン。 「友達のモナが妊娠しちゃったのです。ご主人の子です。 彼女を酔わせ、無理やり。ご主人を監禁するかチョン切るか」 ...

たった一人の綺麗な姉が

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」20

たった一人の綺麗な姉が   タムジンの打ち明け話。 「たった一人の綺麗な姉さんが、怖いくらいやせ細り 骨が突き出して見えたわ。 肌の下に短剣があるみたいに。そのうち全身に毛が生え出した。 何度も吐くから歯が胃液で黄ばみ、笑顔も消えた」泣く。 「大好きな姉さん、綺麗だっ...

あげる。着ないから

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」19

あげる。着ないから   タムジンは部屋で、取っ替えすっ替え、モナに服を着せる。 「よく似合う。あげる。着ないから」 「ホント?」 それらは姉の衣服であるとモナは知らない。 タムジンにしたら姉は「死んだ」から もう「着ない」と言っているのですが。   ...

私の指定席よ

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」18

私の指定席よ   モナのボロバイクにエンジンが付いた。 「キャホー」相乗りしてぶっ飛ばす。 森を流れる小川のほとりにモナはタムジンを連れてきた。 誰にも教えていない「私の指定席よ」。 高い木々に覆われた場所は静かで厳かだ。 「大聖堂見たいね」とタムジン。 下着だ...