Diversity Studies

アン、まるで子供ね

〜 「女王陛下のお気に入り」30

アン、まるで子供ね   女王とサラが遠乗りに出る。 物々しい乗馬の装いをサラが手伝う。 ここは森の中。 アビゲイルが気に入ったと女王が言う。 「あなたは繊細すぎる」とサラ。 繊細とは表現したが、女王は支配者に不可欠な冷酷さがない。 情の脆さが欠点だ。 図星...

君は何者?

〜 「女王陛下のお気に入り」29

君は何者?   アビゲイルに気のあるマシャム大佐が寝所に忍び込む。 「君は何者? ただの侍女であるはずがない」 探りを入れるが、アビゲイルは相手にしない。 あえなく追い返されたマシャム。 ハーリーは「もう一度試せ」と、アビゲイルをものにするよう けしかける。 彼...

一緒にいかが?

〜 「女王陛下のお気に入り」28

一緒にいかが?   サラは閣議に立ち会って、女王の呼び出しに応じられない。 アビゲイルが代理で参じた。 侍女が来たことに女王は不満だ。 アビゲイルは落ちぶれてこそいるが元貴族の出であると サラリと述べ、 「まあ、可愛い」兎を誉めた。女王のアキレス腱だ。 17人の...

いけません、陛下

〜 「女王陛下のお気に入り」26

いけません、陛下   痛風が募る。女王は脚を台に乗せサラを待っているが フランスとの停戦講和か進撃かで紛糾する議会を サラは外せない。 「脚が痛いの、怪物に襲われているよう。 脚を切断して!」と叫んだ。 「いけません、陛下」キッパリした声に振り向くと アビゲイル...

私を貪り食わないで

〜 「女王陛下のお気に入り」25

私を貪り食わないで   女王が大変です、侍従がサラを呼びにきた。 会議を中座したサラ、走っていく。 女王は高い窓に張り付いて飛び降りようとしている。 「岩を狙って。草の上じゃ死ねないわよ」 引き摺り下ろしたサラに「そばにいて」と泣き喚く。 「誰かが仕切らねば。私を貪り...

最大の秘密も

〜 「女王陛下のお気に入り」24

最大の秘密も   「情報は流しません。地位は低くとも名誉を重んじます。 最後の1人になっても誇りは守ります」 「怒るとキレイよ。じゃ私の秘密は安泰ね」 「はい、何もかも。最大の秘密も」 アビゲイルは知っている。 いきなりサラは空砲でアビゲイルを驚かせた。 「空砲...

あらそう。あなたはどうするの?

〜 「女王陛下のお気に入り」23

あらそう。あなたはどうするの?   庭園での鴨撃ち。 アビゲイルが打ち明けた。 「ハーリーがあなたと女王、大蔵卿の情報を流せと」 「あらそう。あなたはどうするの?」何気に聞く。 「流しません。当然です」。サラは笑う。 「当然とは言えない。私の信頼を得るため彼の陰謀を教...

女王にはダメ

〜 「女王陛下のお気に入り」22

女王にはダメ   女王はチョコレート(ココア)が好きだ。 サラと女王が居室でお茶する。 アビゲイルがチョコレートのカップを差し出す。 「女王にはダメ」サラが止める。 「どうして?」不服気な女王。 「チョコレートの糖分で胃が炎症を起こすから」と それでも欲しそうな...

裏切れません

〜 「女王陛下のお気に入り」21

裏切れません   ハーリーがアビゲイルにスパイを頼む。 サラを裏切れというハーリーに サラは自分を救ってくれた恩人である、「裏切れません」 キッパリ断ったアビゲイルを溝に突き落とし 「考えておけ、無理は言わん」とハーリー。 裏切れません、とは本心だったでしょうか。 ...