Diversity Studies

たぶんヒューストンよ

〜「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」㉓〜

  たぶんヒューストンよ   テレビは報道した。 「ボビーをバカにしてはいけません。スカートをはき流行の羊の群れで 飾り立てていても試合は負けなしです。 勢いを増すボビーに対し、ビリー・ジーンの状況は不透明です。 全米オープンを棄権してから誰も彼女を見ていません」 マリリンが...

負けたら一生許さない

〜「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」㉒〜

  負けたら一生許さない   ビリー・ジーンはインフルエンザでした。 「熱がある」弱々しく体温計をグラディスに差し出した。 グラディスの目は冷たくきつい。 (こんな大事な時に風邪ひくなんて軟弱な)舌打ちしそうだ。 体温計をちらり。 「死にやしないわよ。はっきりさせておくわ。負...

もう練習はいらない!

〜「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」㉑〜

  もう練習はいらない!   ボビーは強気でした。 「私は女子トップ(マーガレットのこと)を打ち負かした。 もう練習はいらない。もっと効率よく体力をつける方法がある」 そう言ってビタミン剤、プロテインなどサプリメントを1日400錠、 ザラザラと流し込んでいます。 しかもビリー...

私が勝てばね

〜「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」⑳〜

  私が勝てばね   「10万ドルを賭けた試合が今日発表されました。 女子テニス界の覇者で、29歳のビリー・ジーン・キングが 55歳のボビー・リッグスと対戦します。ビリー・ジーンは お金のためじゃない、女子テニスとウーマンリブを守るためと。 ビリーは、女は男にかなわないと証明す...

私には夫が必要なの

〜「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」⑲〜

  私には夫が必要なの   ボビーと妻プリシラは離婚の危機にあります。 妻はギャンブル依存症の夫に愛想をつかしている。 「ボビー、あなたを愛している。あなたは笑わせて楽しくさせてくれる。 奇抜なアイデアも面白い。あなたがやろうとしているビリー・ジーンとの 対決は素晴らしい。でも...

私はいないほうがいい?

〜「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」⑱〜

  私はいないほうがいい?   マリリンがビリー・ジーンに問いかける。 「私はいないほうがいい?」 最大のプレッシャーの中に飛び込もうとしている彼女。 自分はいたほうがいいのか。 いて支えるべきだという発想はマリリンにありませんでした。 断崖に独り立つことを自分で選んできた女...

運命よ。逃げられないと悟った

〜「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」⑰〜

  運命よ。逃げられないと悟った   ビリー・ジーンは黙って席を立ちます。 「どこへ?」返事はない。 グラディスが言った「運命よ。逃げられないと悟った」 ボビーは女子テニスを馬鹿にし続ける… ビリー・ジーンの予言は的中した、いや的中しかけています、 ここで誰かが勝たねば。 ...

ご覧の通り男女のレベルは違う

〜「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」⑯〜

  ご覧の通り男女のレベルは違う   マーガレットはボロ負けに負けた。 関係者は口を揃えて「ご覧の通り男女のレベルは違う」 「これで男性と同額の賞金を求める声もやむでしょう」 「ビジネスでも政治でもスポーツだろうと、頂点は男性です」 ボビーはさらに挑発した。 「私は男が女より...
Levi’s® PRIDEコレクション 公式オンラインストアで発売

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1853年の創業以来、すべての人が平等であるという精神を常に支持し続けてきたリーバイス®。性的マイノリティの社員のパートナーに医療給付を行ったり、アメリカ連邦最高裁に婚姻平等を訴えたり、性的マイノリティのコミュニティサポートのパイオニアとして30年以上も活動しています。   今年のPRIDEコレクションの...
性的マイノリティにも老後がある ラムダの見守り・生活相談サービス

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