Diversity Studies

心配するじゃありませんか

〜 「ユンヒへ」18〜

心配するじゃありませんか   ユンヒは残っている休暇を使いたいと職場の上長に言った。 「最近何か? 心配するじゃありませんか」 休んだことのないユンヒの休暇願に上長は驚く。 しかしこのヒト、心配なのは自分のことだけ。 「誰が穴埋めをするの? 裏切られた気分。 どうして...

自分がどんな人間かを知った

〜 「ユンヒへ」17〜

自分がどんな人間かを知った   ジュンの手紙。 「ユニ(ユンヒの愛称)、あなたは私にとって憧れの対象だった。 あなたと出会ってから私は自分がどんな人間なのかを知った。 時々韓国が恋しくなる時がある。 わたしたちが住んでいた町にも行ってみたいし、 一緒に通った学校も訪れ...

ジュン、こっちおいで

〜 「ユンヒへ」16〜

ジュン、こっちおいで   「ただいま〜」「おかえりなさい」 いつものあいさつ。 マサコ叔母さんが「ジュン、こっちおいで」と両手を広げた。 「??? 大丈夫? 叔母さん。抱きしめてほしいってこと?」 叔母さんは微笑む。 「なにこれ。ぜんぜん想像していなかったわ」 ...

一緒にお酒でもどうですか

〜 「ユンヒへ」15〜

一緒にお酒でもどうですか   ジュンは獣医です。 「緑の森どうぶつ病院」という診療所を持っている。 リョウコさんという若い女性が捨て猫を連れてきて診察した。 一緒の帰り道、綺麗な月だった。 ジュンが何かいいかけてくちごもり、 ごく普通の、当たりさわりのない言葉で後を続...

あなたの夢を見た

〜 「ユンヒへ」13〜

あなたの夢を見た   車を降りて歩いて帰るジュンに手紙のナレーションがかぶさる。 「きのう、あなたの夢を見た。 あなたの夢を見た日はあなたに手紙を書いたわ。 でも結婚して家庭のあるあなたに、出すことはできなかった。 そうしていたらあなたに話したいことが募っていって 毎...

韓国の男性、紹介しようか

〜 「ユンヒへ」12〜

韓国の男性、紹介しようか   ジュンの従兄が葬儀の帰りの車で 「ジュンちゃん、どうして結婚しないの?」と訊きます。 「韓国の男性、紹介しようか。軽い気持ちで会ってみない?」 ジュンは気難しそうに黙っています。 「写真ホルダーにその人の写真、入っているよ」とスマホを渡す。 ...

小樽はあなたにも似合う

〜 「ユンヒへ」11〜

小樽はあなたにも似合う   本作はジュンとユンヒの往復書簡と言ってもいい映画です。 手紙のナレーションの背景に、いろんなシーンが挟まります。 この部分はジュンの父親の葬儀です。 手紙「私のおばさんを知っているよね。マサコ叔母さん。 私は叔母と小樽で暮らしているの。 叔...