あなたが私の家族を殺したのよ
「私よ、アレックス、終わったわ」
晴れ晴れとマリーがトラックに戻り、アレックスの手錠と
猿グツワを外してやる。
アレックスは殺人の一部始終を見ていて
マリーの犯行だと知っていますから、
アジャ監督はクライマックスまで、
アレックスの猿グツワが外れないようにしています。
「さわらないで、近寄らないで」
叫ぶアレックスに
「さあ、きて。終わったのだよ、もう大丈夫だよ」
「あなたが私の家族を殺したのよ!」
「なに言っているの、助けてあげたのに、あなただけを」
自分を拒否するアレックスに、
マリーの中の殺人鬼が揺り戻されます。
「逃さないぞ。俺のものだ」
チェーンソーを持って追跡する男。
「私のものよ」マリーの声がかぶさる。
立てなくなったアレックスに男はチェーンソーを突きつける。
〜「ハイテンション」〜