本能に従ったまで、だよ
思いあまったジャニーヌは教会に神父を訪ねる。
「どうした、ジャニーヌ。間違えてここへ? 大丈夫か」
間違えて、と訊くところが面白いですね。
ジャニーヌは珍しくどんより。
「どうすれば。自由になりたいけれど束縛されたい気もして」
ジャニーヌはこう見えて内省的です。
先の見えない将来を悩んでいる。
青春で一度や二度、誰しも覚えがあります。
「神は愛ですか」と神父に訊く。
「愛を求めて司祭になったのですか?」
神父「本能に従ったまで、だよ。悪くないぞ。試してごらん」
「怖くてダメです」
「愛が? 恐れるな」
ジャニーヌは背中を押されました。
〜「シスタースマイル」〜