ナンバー1になった感想は?
1964年12月。
アメリカのメディアが取材に来た。
「はるばる太平洋を渡りました。ここベルギーの片田舎に
スタジオを設置。400万人の視聴者に届けます」
インタビュアーがジャニーヌに訊く。
「世界でNo.1になった感想は?」
「半年前までビルボード紙も知らなかった。
No.1と言われてもピンとこなくて」
「今後の計画は?」
「人前で歌いたいです。
そうできれば観客とつながり、宗教に無関心な人にも
感動を与えられます」
ジャニーヌはアフリカに行く代わりに、歌で布教活動を
しようとしているのでした。
その真意はなかなか理解されませんでした。
「人前で歌いたい」を彼女個人のアピールのように
受け取る人が多かったのは、
受け取る方がそういう人たちだったからでしょう。
〜「シスタースマイル」〜