もう帰らせて

もう帰らせて

 

 

いい場所だから近いうちに値上がりする、そうしたら引っ越そう、

海のそばに住むのが夢で…

アルバートの言葉をヘレンはピシャリ

「こんなところまで歩かせるなんて。

私は貧民街から出るのが夢なのに」

確かにタバコ屋予定地はロンドンの貧民街だ。

しかし人通りは多く、賑わっていて、

庶民的で、誰でも気楽に入れる店になる。

ヘレンは貴族みたいな暮らしに憧れているのか。

「もう帰らせて」素気なく言う。

アルバートに買わせた「お酒、どうも。あ、帽子も」

女性、結婚、恋愛、

その全部に経験も免疫もないアルバートに

理解しろと言っても無理かもしれませんが、

クズ男に惚れているヘレンと、

金ヅルとして狙われたアルバート。

どうなるのでしょうね。

〜「アルバート氏の人生」〜

 

bn_charm