国外追放せよ
サラは自邸で手紙を書いている。
書いてはポイ、書いてはポイ。
デスクの周りは紙屑だらけだ。
「あなた忠実なサラ」でも先が続かない。
ポイ、ポイを繰り返しながらようやく書き上げた。
女王待望の手紙が宮廷に届いた。
だがそれは網を張っていたアビゲイルがいち早く開封し、
火にくべた。なぜかアビゲイルは涙を流す。
待ち焦がれているサラからの手紙がこない。
女王は怒りに駆られる。
アビゲイルに「王室手元金から着服していたのね」
神妙に「はい」
「国外追放せよ。話は以上。下がれ」
〜「女王陛下のお気に入り」〜