「くっついた!」
「折衷派とは音楽ならなんでもありってことよ」
ドロレスが50〜60年代の女性グループのことを授業しています。
「違う音楽をくっつけるのよ。そのいい例が…」
腰を上げようとするとベタッと接着剤で僧衣が椅子に張り付いていた。
「くっついた!」教室じゅう、ヤンヤの喝采。
お尻にひっついた椅子をドロレスは引きずりながら
「悪ガキども」
そして院長に「やめた」。
院長「気持ちはよく分かるわ。出て行くのは自由よ。
ショービジネスの世界ならお金も儲かるでしょうね」
ドロレスはどうもこの院長が苦手だ。
「私がいま探しているのは、あなたに投げつけるものよ」
かろうじてそうやり返したが、凹まされてしまった。
むしゃくしゃする。廊下を歩いていると
「学校を閉鎖するなんて」と校長の声がした。
ドロレス、耳がダンボ!
〜「天使にラブ・ソングを2」〜