あなた、何者なの?
グラディスがマリリンをツアー同行の美容師と認めてくれたので、
おおっぴらに車に乗せて機嫌がいい。
「昨夜のようなことはもうない。おふざけは終わり」とビリー・ジーン
「ふざけていない。私は本気だったわ」
「私にはテニスしかない。あなたがいるだけで気が散るの。何者なの」
「私はマリリン・バーネット。あなたが嫌がることはしない。
友だちでどう? 親友がいい」
「いいわ」ニコニコして「あなたといると自分がわからない」
ビリー・ジーンは初めてわからなくなった自分を楽しんでいます。