恥を知ることね
マルクの扱い方に困ったルディはポールの職場に電話しますが
ゲイと付き合っていることを隠したい彼は居留守を使います。
ルディはマルクの手を引いて職場にやってきた。
「この子の母親が帰らないの。あなた、検察官でしょ、助言をちょうだい」
自分の担当ではないとポールは遠巻きに断り
「家庭局に電話してくれ」
「施設に放り込めと? ひどい場所よ。検察官が聞いて呆れる」
「金でも必要なのか」
ルディの顔つきが変わります。
「つまり、金をやるからもう来るなって? 恥を知ることね」
ルディはしがないドラグクィーンかもしれませんが、
誇りを傷つけられた時は黙って引っ込んだりしないのです。
〜「チョコレートドーナツ」〜