ポールの家で食事しましょう
ジュールズの純真な問いかけにニックは心を打たれる。
反省する。ポールを毛嫌いしていた自分も狭量だった。
ジュールズのためにも、失地回復せねば。
「ポールの家で食事しましょう」
思い切って言ったものね。
もちろん子供達は大喜び。ジュールズは渋る。
ニックに底意がないのはわかっている。歩み寄ろうとして、
彼女にしたら面白いはずのない提案をしてくれているのだ。
もういいのに。ポールとは終わらせるつもりなのに。
どっちにも大人の分別というべきか、ある種のずるさはあります。
線引きする時期だと判断したジュールズ。それに対するポール。
果たしてどんな様相を呈するか。