さわってみる? どうぞ

さわってみる? どうぞ

 

トモの視線が胸に注がれているのに気づいたリンコは微笑み

「200CCずつ。Eカップ。さわってみる? どうぞ」

さわりたいが、まだそこまでトモはリンコに近づけない。

「いいです」と言って下がる。リンコも無理押ししない。

時間をかける、はこれまた荻上作品の鉄則。

彼女の映画はゆっくり流れます。

いい人間関係を作るのは上質の酒と同じ、

発酵する時間がどうしてもいる。

 

(「彼らが本気で編むときは、」 )

 

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