ジャック・ド・バシュエールだ
パーティで出会った男、ジャック・ド・バシュエール。
彼の危険な、野生的な男の匂いにサンローランは惹きつけられる。
彼はサンローランと一緒に夜な夜な、男たちのたむろする暗い街角を訪れ、
ドラッグをやり、セックスに耽る。
生活は荒廃した。ドラッグパーティでサンローランの愛犬ムジークは
床に散らばったカプセルを舐め、麻薬の過剰摂取で死ぬ。
サンローランはジャックと暮らす豪邸のアパルトマンを即決で購入する。
画廊、図書室、書斎、3つの寝室、彼が守り神と信じるブッダの坐像。
しかしサンローラン薬物の乱用で幻覚を見るようになります。
なんだ、かんだ、いったところで生産してこそ「帝王」です。
デザイン一枚あげてこないサンローランに、スタジオの焦りが募る。