キャロル20160510

 

「クリスマスプレゼントよ。開けて」

弁護士に呼び出されたキャロルは、
夫が娘の親権を単独親権に変更する申し立てをしたことを聞かされます。
娘に会えなくなる。
心を乱したままキャロルは弁護士事務所を出ます。
イライラとタバコに火をつけ、ぼんやり立ち止まり、
トラックの運転手に怒鳴られる。
ふとショーウィンドーのキャノンに気づく。
テレーズは不意にキャロルの訪問を受けます。
ドアに寄りかかったまま、
床に置いたケースを足で押しやり、
「クリスマスプレゼントよ。開けて」
中には高価なカメラと、無造作に詰め込んだたくさんのフィルム。
テレーズはかがんだまま顔を上げ
「キャロル…」小さく声を上げる。
動揺のさなかにいて、
キャロルはテレーズのことを考えるのですね。

(「キャロル」)