ママ、わたし、あの人嫌いよ

〜少女たち②〜

「ママ、わたし、あの人嫌いよ。だってなんだかフツーの人だもの…」

ペトラ・フォン・カントはサクセスしたファッション・デザイナー。
カーリンという女性の恋人がいる。
娘のガビはまだ少女だが、才能にあふれた母親が、なんであんな凡庸な女性に熱をあげるのかふしぎだ。
「ママ、わたし、あの人嫌いよ。だってなんだかフツーの人だもの」
娘の一言に、ペトラはハッと恋人の実像に気がつく。
子供の直感ってこわい、というより、こういうセリフをいわせる監督（ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー）が激辛（笑）

（「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」）