私は自分自身を許す

私は自分自身を許す

 

双子の死を誰も責めていないのに、ヘディは自分を許さなかった。

死へ追いやった罪悪感がトラウマとなって彼女を苦しめた。

そうアニーは解釈しています。ヘディは救いがほしかったのだ。

だから「彼女を憎むことはよそうと思う。

そして彼女にはできなかったことだけど、私は自分自身を許す」

ハッピーな映画ではありませんが、後味が悪くないのは、

アニーがヘディの行為に同情と贖罪を感じていること、

自分もヘディを殺してしまったけれど、憎みあった結果ではなく、

もしヘディに話しかけるとしたら、「殺したのは悪かったけれど、

ああするしかなかったの。わかるでしょ」くらいか。

それ以上のゴタゴタも因縁もない。アニー自身が吹っ切れているところに

救いがあります。

 

(「ルームメイト 」 )

 

bn_charm