母さん、来て、早く! 〜「アンモナイトの目覚め」(12)〜 Diversity Studies2021/12/12 母さん、来て、早く! 翌朝、息をゼロゼロ言わせながらシャーロットがメアリーの店に来た。 メアリーがドアを開けたとたん、支える間もなく、床に崩れる。 仰天して抱き起こすが、どうしていいかわからない。 「母さん、来て、早く!」メアリーは大声で母親を呼んだ。 ... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
ここで止まれ 〜「アンモナイトの目覚め」(11)〜 Diversity Studies2021/12/11 ここで止まれ 「ここで止まれ」箱のような荷車を押す男の声。 ネグリジェのような水着を着たシャーロットの足元の床は板張りで、 隙間から寄せて引く波が見える。 大きな箱車の出口に、取り付け自由な梯子階段が置かれた。 目の前は灰色の冬の海だ。波は高い。 ... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
ひとりで泳げば? 〜「アンモナイトの目覚め」(10)〜 Diversity Studies2021/12/10 ひとりで泳げば? シャーロットがメアリーの後ろを歩く。荒波が打ち寄せる浜辺だ。 足取りは重く、屠殺場に引かれていく仔牛みたいだ。 メアリーが掘りかえす岩の目星をつけている。 「あれは?」後ろで声がする。 シャーロットにも気のついた岩があったらしい。 ... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
妻をライムに残すことにした 〜「アンモナイトの目覚め」(9)〜 Diversity Studies2021/12/09 妻をライムに残すことにした 「ほかに何か?」用件がすんでもグズグズしているロデリックに 不審気にメアリーが訊く。 「実は妻がウツなのだ。医者は海辺でのんびり過ごせと。 ライムに残すことにした。浜辺を歩いて君から学ばせたい」 シャーロットも地質学者なのです... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
君は抜け殻のようだ 〜「アンモナイトの目覚め」(8)〜 Diversity Studies2021/12/08 君は抜け殻のようだ 波止場を歩きながら夫が妻に言います。 「もう耐えられないよ。君は抜け殻のようだ。 考古学ツアーに同行を期待するなんてどうかしていた。 回復には時間がかかる。ここ(ライム)は格好の保養地だ。 明るく陽気で賢い妻に戻ってほしい」 「... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
小さな魚の骨が見える 〜「アンモナイトの目覚め」(7)〜 Diversity Studies2021/12/07 小さな魚の骨が見える 翌日ロデリックはメアリーから化石採集の手ほどきを受けます。 メアリーはロデリックが浜辺で見つけた石を一目見ただけで 「これはダメ」「これはいい」と識別し 「よく観察すると小さな魚の骨が見えるでしょ。 この黒い斑点は魚のウロコなの。磨... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
子作りの気分じゃない 〜「アンモナイトの目覚め」(6)〜 Diversity Studies2021/12/06 子作りの気分じゃない シャーロットは初めての子を死産しています。 以後すっかり落ち込み夫婦はセックスレスで会話なし。 陰気な妻になっています。そんな妻から夫は遠のき ベッドで妻が近寄っても「子作りの気分じゃない」 不機嫌そうに背を向ける。 1830... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
焼いた白身魚をソースなしで 〜「アンモナイトの目覚め」(5)〜 Diversity Studies2021/12/05 焼いた白身魚をソースなしで ロデリックとシャーロットが夕食のレストランに来ました。 夫は念入りにメニューを確かめ 「スープは?」と訊く。給仕「野うさぎです」 「ステーキはレアで。セロリのブレゼとポテトのホワイトソース。 35年のクラレットをボトルで。 ... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
シャーロット・マーチソン 〜「アンモナイトの目覚め」(4)〜 Diversity Studies2021/12/04 シャーロット・マーチソン 「シャーロット・マーチソンだ」 シアーシャ・ローナンです。 東京オリンピックの開会式の、 カザフスタンのお姫さまのような雰囲気。 チラとメアリーは見るが無関心に目をそらす。 シャーロットも、見るからにとっつきの悪いメアリー... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
男社会ね 〜「アンモナイトの目覚め」(3)〜 Diversity Studies2021/12/03 男社会ね 店に来客がありました。 作業の手を止められるのがイヤで、「何か?」 メアリーは短く訊く。 「ロデリック・マーチソン」と男性は名乗りました。化石収集家です。 ロンドンの地質学会で高い評価を受けているメアリーに 会えて光栄だと尋常の挨拶をしま... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments