クリストファー・メローニ

新しい生活を。でも一人では…

〜バウンド⑩〜

新しい生活を。でも一人では… 指を切る、血みどろになるまで殴る、容赦ないマフィアの拷問を平気でやるシーザーをヴァイオレットは見ておれない。つくづく逃げたい。「新しい生活を、でも一人では始められない」そこに200万ドルが宙に浮いている。マフィアの一人が売り上げをピンハネし、溜め込んでいたのだ。その金を横取りしよ...

道を選べば代償も払うわ

〜バウンド⑨〜

道を選べば代償も払うわ ヴァイオレットのセリフが冴えています。コーキーとは深い仲になった。マフィアの男がマンションに尋ねてくる。コーキーは隣の部屋で仕事をしているところへヴァイオレットが来る。壁が薄いから何をしているかみな聞こえると、コーキーは機嫌が悪い。ヴァイオレットは動じない。「あれは仕事よ。あなたもある...

誘っておいて謝る女は嫌い

〜バウンド⑧〜

誘っておいて謝る女は嫌い 車を発進させる寸前、ヴァイオレットが助手席に滑り込む。もう会わないほうがいい、とコーキー。「謝りたいの」とヴァイオレット。「誘っておいて謝る女は嫌い」だとコーキー。ヴァイオレットのセリフがふるっています。「謝るのは誘ったことじゃないの。誘っておいて何もしなかったことなの」どっちもホン...

あたしったらバカな女

〜バウンド⑦〜

あたしったらバカな女 鏡を見ながらコーキーがつぶやくセリフ。一度女で痛い目にあいながら、性こりもなくヴァイオレットの誘惑についその気になってしまった。作業道具を片付け、ハケを洗い、ボロのトラックに乗る。ここでバイバイしていたら、やばい橋は渡らずにすんだ。鏡を見ながらジーナ・ガーションがニヤッと自分に笑いかける...

わからない?

〜バウンド⑥〜

わからない? ひっついて座り、胸をさわれとか、「いったい、何のつもり?」とコーキーが訊く。ヴァイオレットはシレッと「あなたを誘っているの。わからない?」コーキーはもちろん察しているのですが、女の裏切りでムショ入りしたので慎重にならざるをえない。ヴァイオレットは積極的です。「信じなくても教えてあげるわ」ヴァイオ...
火

落ち着かない?私のせいかしら

〜バウンド⑤〜

落ち着かない?私のせいかしら コーキーの様子を見てとり「落ち着かない?あたしのせいかしら」とヴァイオレット。「興味があるからかも」とコーキー。「不思議ね。あたしも興味ある」じんわり受けコーキーの腕の「素敵なイレズミ。あたしも入れているわ」黒いドレスの肩をずらし、左の乳房のちょっと上を見せる。小さなハート型。そ...

お金がダメなら一杯いかが?

〜バウンド④〜

お金がダメなら一杯いかが? コーキーの雇い主から、隣の部屋の仕事に行ってくれと電話を受けた。いくとヴァイオレットが「あら」お気に入りのイヤリングを蛇口に流してしまった。誰かよこしてと頼んだら「あなたが来たのね」コーキーは排水管のパイプを外しイヤリングを取り出す。ヴァイオレットは謝礼を払おうとするが受け取らない...

仕事中ね。コーヒーでもいかが?

〜バウンド③〜

仕事中ね。コーヒーでもいかが? コーキーはマフィアのつてで、マンションの一室を改装する。隣の部屋がヴァイオレットとシーザーだ。コーキーはバスタブやキッチンの排水や配管、天井や壁の塗り替えをする。ヴァイオレットがノックした。コーヒーカップをふたつ持っている。一つはブラック、一つはミルク入り。コーキーはブラックを...

「待って…どうも」

〜バウンド②〜

「待って…どうも」 コーキーとヴァイオレットの出会いは豪華なマンションのエレベーターです。扉が閉まりかけたとき「待って」と声がかかる。コーキーが待ってやる。シーザーと一緒に入ってきたヴァイオレットが「どうも」カメラは三人の位置を上から写します。シーザーが扉の前、女二人が背後の両脇。つまり、シーザーの見えない位...

あたしの中にあなたがいる

〜バウンド①〜

あたしの中にあなたがいる ラーナとリリーのウォシャウスキー姉妹がまだ兄弟といっていたときの監督作品です。出演者はジーナ・ガーション31歳、ジェニファー・ティリー38歳、ラーナが31歳、リリーは29歳。全員、仕事のし盛りの勢いがたぎっています。姉妹は前年シルベスタ・スタンローンとジュリアン・ムーア、アントニオ・...