ケイト・ブランシェット

相性の問題よ

〜 「TAR ター」43

相性の問題よ   新人チェリストのオルガについて、 シャロンの表情がイマイチなので 「何か不安が?」とターが聞く。 腕はいいがどうも相性が良くないとシャロンは答えます。 ター好みの女性だとはわかっていますが、 「合わない」ものを感じている。 ベルリンフィルに合わ...

今日は明るい顔で帰ってきた

〜 「TAR ター」42

今日は明るい顔で帰ってきた   シャロンがワインを2つのグラスに注ぎながら 「今日は明るい顔で帰ってきた」と嬉しそうに ターに言います。 「よかった」ターは微笑む。 クリスタ自殺の件で強いストレスを抱えているはずですが 表に出しません。 ストイックと言うべきか、...

クリスタ推薦の件について

〜 「TAR ター」41

クリスタ推薦の件について   ターは各国の楽団からの問い合わせに返した 自分のメールを確認する。 「情緒不安定で指揮者には向いていない」 「推薦できません」 「おかしな行動を取ります」 「全く指揮者には合わない」 「忠告します(もし採用したら)貴楽団に危険が」 ...

クリスタのことは忘れるの

〜 「TAR ター」40

クリスタのことは忘れるの   将来性のある指揮者だったと泣くフランチェスカに 「クリスタのことは忘れるの」 将来性があるのはあなたもだと、ターはフランチェスカを 落ち着かせて帰します。 でも読み誤っていた。 彼女はターが考えているよりもっと強く クリスタと結びつ...

ま さ か…

〜 「TAR ター」39

ま さ か…   クリスタからのメールを見たター。 「まさか」と絶句。 「内容から、すでに彼女は」フランチェスカは喉を詰まらせ、 自殺してしまったことを確信しています。 彼女は私たちの仲間じゃない、巻き込まれる必要はないと ターは慰めますが フランチェスカは泣き...

抱きしめてほしいの

〜 「TAR ター」38

抱きしめてほしいの   自宅とは別にあるターの練習室にフランチェスカが来ます。 「鍵を返しにきたの」 鍵? 彼女はこの部屋にいつでも出入りできたわけね。 別宅みたいに、ターの愛人用を兼ねていたのでしょうか。 鍵を返すとは、ターとは縁が切れた、 もしくは諦めました、って...

私1人の権限よ

〜 「TAR ター」37

私1人の権限よ   「セバスチャン(副指揮者)には辞めてもらう」と ターはクヌート(クラリネット奏者)に告げる。 後継者を「では団員で集まって投票します」 そう答えたクヌートに 「副指揮者の任命は私1人の権限よ」とターは退けた。 自信に溢れています。 〜「TAR タ...

(孤独の予兆?)

〜 「TAR ター」36

(孤独の予兆?)   ターのグラビア撮影の打ち合わせ。 照明が難しいようで、2階の客電を半分にとターが指示した。 ディレクターとフランチェスカが設定した。 ところがターはあらぬ方向を見ている。 ターの視線を追ったフランチェスカは、 そこにチェロケースを背にした女性を認...

ちがうわ

〜 「TAR ター」35

ちがうわ   リハーサルの後、セバスチャンが 「第一バイオリンをもっと引き立てないと。 そのほかは申し分ないよ」と言って去った。 「正しい判断?」 ターはシャロンに聞く。 「ちがうわ。今の演奏は楽譜の指示通りよ」 ためらいなくシャロンは答える。 ターはシャ...

もっと鋭く!

〜 「TAR ター」34

もっと鋭く!   「5番」のリハーサルが始まった。 ターがキビキビとドイツ語で指示を出す。 何度かやり直させるが、ターの意図と一致しない。 「もっと鋭く」ダメ押しするとシャロンが立ち上がり ターの欲しい音を一音で出します。 (あの感じだ)と、ターは笑顔を見せる。 ...