Diversity Studies

冷血な殺人犯に魅かれるのよ

〜「氷の微笑2」㉒〜

  冷血な殺人犯に魅かれるのよ   キャサリンが引導を渡すごとくマイケルに 「私を犯人にしたいのでしょ。あなたはそういう人に惹かれるのよ。 冷血な殺人犯に」 性格のいい、慎ましい、なに不足ない女性が妻であるのに ビッチに惹かれる男性。マイケルもそうなのね。 キャサリンは自分に...

人をあやつる天才だよ

〜「氷の微笑2」㉑〜

  人をあやつる天才だよ   「なぜ妻と会った」マイケルはキャサリンを問い詰める。 「小説の取材で」「何についての」 「あなたよ。それに異常者のチェズラフも」 キャサリンに異常者と呼ばれたら世話はない。 ウォッシュバーン刑事のいうごとく キャサリンは「人をあやつる天才だよ」 ...
広がるつながり、深まる実践 セクシュアルマイノリティと医療・福祉・教育を考える

広がるつながり、深まる実践 セクシュアルマイノリティと医療・福祉・教育を考える

性的マイノリティの中には病気や怪我の際に、性的マイノリティであるがために、病院に行けない人がいます。たとえば、自分の外見と健康保険証に記載されている名前や性別が異なっていると、窓口や医師とのやり取りが億劫になり、受診を避けてしまいがちです。   しかし多くの医療関係者は、そういった事実をほとんど想定してい...

女同士の関係だったとさ

〜「氷の微笑2」⑳〜

  女同士の関係だったとさ   マイケルの元妻デニースが殺害された。 最初のサッカー選手、雑誌記者アダム、彼と関係のあったデニース。 キャサリンのいくところ死人続出。 デニースとの関係を聞かれたキャサリンは 知り合って以来肉体関係を結んでいた「女同士の関係」だったと。 でもこ...

護衛の必要なお妃さま扱いね

〜「氷の微笑2」⑲〜

  護衛の必要なお妃さま扱いね   マイケルのキャサリンへの執着が度を過ぎているとミレーナは思う。 「護衛の必要なお妃さま扱いね」と皮肉をいい 「彼女を愛しているの?」 「わからない」 「彼女の治療を中止して。私が診ると伝えて」 急にミレーナはキャサリンに関心を示しました。 ...

推薦はできないね

〜「氷の微笑2」⑱〜

  推薦はできないね   教授の冷たい結論。 「プロとしての君の問題行動は、あちこちのパーティで話題だよ。 推薦はできないね」マイケル、茫然自失。 庭に目をやればキャサリンとミレーナが楽しそうに談笑している。 キャサリンはとっくに教授にチェズラフ事件を吹き込んでいます。 先回...

実質的な昇任面接よ

〜「氷の微笑2」⑰〜

  実質的な昇任面接よ   マイケルとミレーナは恩師ゲルスト教授を訪問することになった。 「今日の訪問が実質的な昇任面接よ」 ミレーナが励ます。 部屋に入ってマイケルは唖然。ちゃっかりキャサリンが来ているのだ。 たちまち彼は不安になる。 キャサリンは男性二人を残し 「こっち...

じゃ、元妻と患者か

〜「氷の微笑2」⑯〜

  じゃ、元妻と患者か   ウォッシュバーン刑事はマイケルに訊く。 彼が相手にしているのは「じゃ、元妻と患者か」内心呆れる。 精神科医が(精神科医に限りませんが) こういう微妙な関係に首を突っ込んでいるなんて、ろくなことはない。 厳しい守秘義務が求められる立場にあって、 最も...

治療をやめるわ

〜「氷の微笑2」⑮〜

  治療をやめるわ   「ウォッシュバーンは私を疑っている」とキャサリン。 「アダムと寝ていたのか」とマイケル。 「ときどきね」とキャサリン。 「ウォッシュバーンは私を疑っている。危険中毒だから。 アダムも私が殺したと思っている」 まともな刑事なら疑いますよ。 「あなたはア...

デニース、どうした!

〜「氷の微笑2」⑭〜

  デニース、どうした!   デニースとはマイケルの元妻。 ケータイにただならぬ電話が入る。 アダムの部屋にいるという。アダムは殺されているという。 マイケルは駆けつける。 「なぜ奥さんがタワースの死体を発見するのだ?」と刑事。 「付き合っていたからさ。それで離婚した。 デ...