Diversity Studies

「彼女ね」「たぶん」

〜「ミモザの島に消えた母」(17)〜

  「彼女ね」「たぶん」   クリスマスの夜のパリ。 アントワーヌとマルゴはとうとう「ジーン」をたずねあてた。 タクシーから降りて見上げた。 「ジーン・ワイズマン」。 通りに面した2階の壁面が総ガラス張りの大きな画廊だった。 背の高い細い、パンツスーツの女...
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第24回服育ラボ定期セミナー
8月3日開催

衣服を通して豊かなこころを育む「服育」を提唱する株式会社チクマは、学校関係者を対象として毎年開催している「服育ラボ定期セミナー」を、2021年8月3日(火)にオンラインで開催します。 今年のテーマはLGBTsと学校教育 ユニフォームと服地を扱う株式会社チクマは、学校関係者を対象として毎年開催する「服育ラボ定期セミナ...

ジャンは英語読みだとジーン

〜「ミモザの島に消えた母」(16)〜

  ジャンは英語読みだとジーン   ジャンは英語読みでジーン。女性名だ。 アントワーヌは改めて娘と向き合い、彼女の恋人の話を聞く。 打ち明けて父親がわかってくれて娘は嬉しかった。 でもアガットは「もうその話はしないで」プイと去る。 母親の恋人が女性だったことに腹...
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セクマイ大会2022プレ企画第1弾
「LGBTQの健康」

「セクシュアルマイノリティと医療・福祉・教育を考える全国大会」のプレ企画が始動! 第1弾は2021年7月31日(土)、トレーニングスタジオ「Ninaru」のプレオープンイベントとのコラボレーションで「LGBTQの健康」についてのトークイベントが行われます。   テーマは「LGBTQの健康」 「セクシ...

私はポーリーヌを愛している

〜「ミモザの島に消えた母」(14)〜

  私はポーリーヌを愛している   マルゴはパパのケータイにメールした。 「パパ、私はポーリーヌを愛している」 部屋でキスしていた女友達です。 でもあの調子では…どことなく不安。メールを削除した。 マルゴは思い切って叔母のアガットを職場に訪ねた。 女の子を...

ウィズマンはママの愛人?

〜「ミモザの島に消えた母」(13)〜

  ウィズマンはママの愛人?   「パパが話したいって。ウィズマンのことで」 妹のアガットが言うので会いにいった。 「お前が母の死が気になるのはわかるが行き過ぎだ」 「ウィズマンはママの愛人? ママは自殺? 彼のせいで?」 「時計は私がカナダ出張の際、ママに贈っ...

永遠に ジャン・ウィズマン

〜「ミモザの島に消えた母」(12)〜

  永遠に ジャン・ウィズマン   錆び取りした母の遺品の時計の裏蓋に文字が彫ってあった。 「永遠に ジャン・ウィズマン」 アントワーヌは検索でジャン・ウィズマンなる人物を洗い出し 一人ずつ電話していった。 「あなたは1975年生まれ? じゃ違いますね」 ...

アンジェル、お客様よ

〜「ミモザの島に消えた母」(11)〜

  アンジェル、お客様よ   遺体処置人、アンジェルに訪問者があった。 「アンジェル、お客様よ」 きたのはアントワーヌ。 「30年前、ここにきたことが。母がノアールムティエで溺死して、 この部屋で検死が行われた。僕は10歳だった」 アンジェルは気さくな朗ら...

80年代に流行ったスイスの時計

〜「ミモザの島に消えた母」(10)〜

  80年代に流行ったスイスの時計   遺品のひとつに時計があった。 アントワーヌは時計屋に持って行った。 「80年代に流行ったスイスの時計です。錆びている。 防水措置のない高級時計をつけたまま泳ぐなんて」 事情を知らない時計屋はそう言った。 いよいよ母の...