Diversity Studies

先に進まなきゃ

〜「タリーと私の秘密の時間」㉕〜

  先に進まなきゃ   「どうして辞めるの?」 「先に進まなきゃ」 「そうよね。計画があるわけね。20代は最高よ。 でもゴミ収集車みたいに30代がやってくる。 その可愛いお尻が垂れて、妊娠と共に足が大きくなる。 その奔放さも見苦しくなってくる」 「怖くないわ」 「マジで怖...

いかなきゃ。もう子守はできない

〜「タリーと私の秘密の時間」㉔〜

  いかなきゃ。もう子守はできない   「話があるの」タリーが生真面目な顔で切り出した。 「いかなきゃ。もう子守はできない」 「ダメよ!」 「辞めるの」 「もう少しいてよ。あなたが必要なの。お願いよ」 「無理なの」 マーロにとってタリーは有能な子守であるだけでなく、よき友だ...

彼女を愛していて、できれば…

〜「タリーと私の秘密の時間」㉓〜

  彼女を愛していて、できれば…   飲みに入ったバーのジュークボックスで、タリーが1曲選んでかける。 「信じられない。これ大好き」マーロの顔が輝く。 「だからかけたの」 「いつもヴァイとこの曲を聴いていた。 彼女とは昔、一緒に住んでいたの。私たちの曲だった。 彼女を愛してい...

そうよ、飲みに行こう

〜「タリーと私の秘密の時間」㉒〜

  そうよ、飲みに行こう   マーロの助言でタリーは気が晴れたのか 「そうよ、飲みに行こう」 「ニューヨークのマンハッタン?」 「ブルックリンにしよう」 またしてもタリーはマーロの心のうちを読むのです。 「ブルックリンは昔、住んでいた町よ。9年間、住んでいた」 マーロにとっ...

彼女とはいろいろあって

〜「タリーと私の秘密の時間」㉑〜

  彼女とはいろいろあって   無遅刻無欠勤のタリーが遅刻しました。 大急ぎで台所に入ってきて「次から絶対遅れないわ」と約束する。 「タリー、休んでいいのよ」とマーロは慰める。 タリーにも休みが必要だ。 「彼女といろいろあって」 同居するガールフレンドとの関係が難しそうだ。 ...

乾 杯!

〜「タリーと私の秘密の時間」⑳〜

  乾 杯!   タリーとマーロは、夜の庭に出てワインを手に語り合う。 静かな時間を、ひとしきり話し、「乾杯」グラスを合わせた。 こんな余裕が持てたのは何年ぶりだろう。 「セックス? ご無沙汰ね。 食事したいのに、レストランも空腹かも決められない。 昼間はミアを抱いていて、あ...

どうして?

〜「タリーと私の秘密の時間」⑲〜

  どうして?   いつも通り、マーロが台所に下りてきた。 思わず「どうして?」 テーブルには赤、青、黄色、緑、色とりどりのカップケーキが お花畑のように並んでいる。 「いいママ」のたとえとしてあげたカップケーキ。 綺麗すぎて現実とは思えないくらい、まるで魔法だ。 マーロは...

そうね、長いことケアできてない

〜「タリーと私の秘密の時間」⑱〜

  そうね、長いことケアできてない   マーロ本人も自分のことがよくわかっている。 「そうね、長いことケアできていない」 でも、どうやってやればよかったのか。 押し流される日々。毎日続くとりとめのない、 誰も褒めてくれない家事の連続。ダダ漏りなって消える時間。 目が覚めれば同...

私は自分自身に怒っている

〜「タリーと私の秘密の時間」⑰〜

  私は自分自身に怒っている   「あなたの仕事は? そもそもの夢は?」とタリー。 「叶わなかった夢があるなら世界に怒れるのだけど、 私は自分自身に怒っている」 「からっぽだから?」 その通りなのです。夢も意欲もやる気もからっぽ。 「ミア以外のことも私に頼って。人生の全部をケ...
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