Diversity Studies

素肌美人になるわ

〜3人のエンジェル㉓〜

素肌美人になるわ   チチ「私も自分を誇るわ。本当の愛を見つけて一生を捧げるわ。 ベタ塗りのお化粧もやめて素肌美人になるわ」 自称「中南米のモンロー」は自信にあふれ、ますます輝きそう。 ところで無念の涙をのんで引き下がった保安官は…     (「 3人のエンジェル」...

故郷の家にいくわ、そして言うの

〜3人のエンジェル㉒〜

故郷の家にいくわ、そして言うの   勇気を得たのは村の女性たちだけではありません。 ヴィーダたちも、彼女らによって目覚めたのです。 「私は家に行くわ。そしてこう言うの。 私はミス・ヴィーダ・ボエームよ。それを認めさせるの」 遠くからいじけて我が家を眺めていたヴィーダはもういない。 眉をひ...

住民が体を張って守ってくれた

〜3人のエンジェル㉑〜

住民が体を張って守ってくれた   村の女性たちは3人が好きになっていました。 亭主のように男であることを威張らず、それぞれが、望むように 生きていい。理屈っぽいことを彼らは言いませんが、身をもって 人は自分が生きたいように生きる権利があり、誰にもそれは 阻害できないのだと伝えた。ヴィーダは...

「私の靴を返して」

〜3人のエンジェル⑳〜

「私の靴を返して」   そのときです。真っ赤なドレスを着た女性が広場にあらわれた。 隠れて眺めていた住民は「ヴィーダだ」 その女性はドレスと同じ色のヴェールをかぶり保安官の前に。 「私がクィーンよ。私の靴を返して」 ヴェールをとると、キャロル・アンだ。 呆然とする保安官に 「私の靴よ」...

ノドボトケ

〜3人のエンジェル⑲〜

ノドボトケ   祭りの日です。 「別れが悲しいわ」とキャロル・アン。 「じつは…」とヴィーダ。 「あなたが村に来たとき、ノドボトケに気づいたわ。女にはないわ」 「知っていたの?」 「ええ。女性の親友ができてうれしいわ」 知っていても言わなかった、そして自分をきちんと女性扱いしてくれた。...

私たちって恋の妖精ね

〜3人のエンジェル⑱〜

私たちって恋の妖精ね   広場でダンスするカップル。 むさ苦しかったカフェはおしゃれなインテリアで見違えるよう。 店主のジョーはベアトリスにダンスを申しこむ。 「23年間、この時を待っていたんだ」 チチはささやくようにヴィーダに耳打ちする。 「私たちって恋の妖精ね」 3人が来てから村の...

耐え忍ぶ愛を学べ

〜3人のエンジェル⑰〜

耐え忍ぶ愛を学べ   言い合いはしたものの、チチはヴィーダの言うことが正論だと気づく。 ボビーに恋する娘を綺麗に装わせ、さりげなくボビーと会わせる。 娘の美しさにボビーは電光に打たれたよう。 ヴィーダとノグジーマは ドラグクィーンたる第3関門は「合格よ。曰く耐え忍ぶ愛を学べ」 チチの負け...

殴らないとわからない男もいる

〜3人のエンジェル⑯〜

殴らないとわからない男もいる   つかつかと台所に入ってきたヴィーダは 「女を殴って楽しい?」 キャロル・アンの亭主に訊く。 男はふてぶてしく「殴らんとわからん女だ」 「殴らないとわからない男もいるわ」とヴィーダ。 外では村人たちがはらはらしている。 チチは慌てず「ヴィーダなら大丈夫。...

あんたは「歩く性犯罪」

〜3人のエンジェル⑮〜

あんたは「歩く性犯罪」   村の青年ボビー・レイが、チチを男と知らず夢中になった。 本当のことを言ったのかと聞くヴィーダ。 「隠しているの? 純情な男の子を弄ぶことは許さないわ。 あんたは歩く性犯罪よ」 チチも言い返す。 「あんたは化石ババアよ」「青二才はお黙り」 そこへ台所から大きな...

泣いて暮らすことないわ

〜3人のエンジェル⑭〜

泣いて暮らすことないわ   キャロル・アンが台所で泣いていた。 シチューにペッパーが入っていると言って亭主が鍋をぶちまけたのだ。 「俺が嫌いなの、知っていてやるのだな。嫌がらせか」 亭主の暴力にキャロル・アンの顔は青アザが絶えない。 「情けなくて」と泣く。 ヴィーダは痛ましげに見やり、「...