せめて面白いものにしてくれ
リチャードは学生たちに語りかける。
「もがいて失敗して正面からぶち当たれ。
私が目指すのは人生を豊かにすることだ。
生きるための英知を引き出すことだ。
我々は一瞬ごとに、人生の物語を紡いでいる。
せめて面白いものにしてくれ」
アメリカのメディアによる本作の評価は
高くありませんでした。説明的で凡庸だというのです。
このセリフなど確かに陳腐かもしれません。
でも相手は世間の落とし穴も、恋愛の泥沼も政治の裏切りも
洗礼を受けていない学生ですし、
ざっくり言うのはこの程度が限界だと思うのですが。
教師の言ったことが、社会に出てからわかったという例は
よくあることです。
〜「グッバイ、リチャード」〜