お祭りで買いました
ベッドでエロイーズが
「お祭りで買いました。植物だそうです」
黒っぽい小さな物体をいじっている。
「空を飛べるって。経験は?」
「一度も」とマリアンヌ。
「試す?」
「今?」
セリーヌ・シアマ監督の脚本は極端にセリフが短く、
日常会話と同じ省略したやり取りを反映します。
空を飛ぶ? 試す? エロイーズとマリアンヌだけが
ふんふん、と機嫌よさそうだ。
バッサリと説明をカットしたことが、かえってこの映画の訴求を
シャープなものにしています。
それにしてもエロイーズの上半身の豊かな胸。びっくり。
〜「燃ゆる女の肖像」〜