サタデーチャーチのプログラム・ディレクター、ジェナ・タイン・メイヤー氏インタビュー!
~映画『サタデーナイト・チャーチ –夢を歌う場所-』
土曜日の教会を舞台に、性的マイノリティの若者たちの仲間との出会いや恋愛模様が描かれた映画『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』は、もう御覧になりましたか?
映画のタイトルにもなっている「サタデーチャーチ」とは、性的マイノリティの人々のための支援プログラムのことで、アメリカで実際に行なわれています。家族や周囲から理解を得られずに居場所が無くなってしまった性的マイノリティの若者たちが集まります。
アメリカ・ニューヨークの教会で行われる「サタデーチャーチ」に2004年から参加し、2005年から10年間、プログラム・ディレクターとして活動したという「サタデーチャーチの母」とも呼ぶべきジェナ・タイン・メイヤー氏にインタビューが行なわれました。
メイヤー氏が語るサタデーチャーチと、『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』という作品について、動画にまとめられていますので、ごらんください。
[ YouTube ] https://youtu.be/_eu_qbTQdpk
「サタデーチャーチ」に駆け込んでくる性的マイノリティの若者の多くは、悲惨な状況に陥っています。家から追い出されたり、HIV陽性と診断された人もいて、彼らは助けを求めてやってきます。「サタデーチャーチ」は彼らが住まいを見つけ、仕事に就けるまでサポートします。
メイヤー氏は2004年から「サタデーチャーチ」に関わりはじめ、10年間活動しました。「サタデーチャーチ」ではHIV検査や法律相談なども行い、プロのシェフによるフルコース料理を毎週提供するようになりました。ボランティアによるアート教室やダンス教室も開かれるなど、『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』の劇中で見られる、まさにあの通りの光景があったとメイヤー氏は話しています。
さらにメイヤー氏は言います。仲間の存在はほんとうに大きい、映画でもそれがきちんと表現されていますね、と。プログラムのスタッフも、彼らに多大なサポートをしていますが、最も効果的なことは、同じ境遇の性的マイノリティの若者の間で起きます。彼らがお互いを支え、助け合い、変わっていく力を、デイモン監督は『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』でしっかりと描いてくれました。
実際の「サタデーチャーチ」に関わった人がこのように話す『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』。国内でも新宿ピカデリーほか全国で上映中です。まだごらんでない方はぜひ劇場に足をお運びください。
■映画『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』
2017年/アメリカ/カラー/スコープ/82分/5.1ch/英語/日本語字幕:川又勝利
原題:Saturday Church/配給:キノフィルムズ レーティング:PG12
監督・脚本:デイモン・カーダシス
出演:ルカ・カイン/マーゴット・ビンガム/レジーナ・テイラー/MJ・ロドリゲス/インドゥヤ・ムーア
配給:キノフィルムズ
公式サイト:http://saturday-church.com