最初のオッパイは私が作ったの
リンコの母フミコとトモの対面。
フミコは一人息子のトランスという宿命を厳粛に受け止めている。
世間からどんな目で見られるかも知っている。だから常に臨戦態勢だ。
強く、やさしい母親である。なんでもズケズケ言う。
「あの子の最初のオッパイは私が作ったの。
たとえあなたが子供でも、リンコを傷つけるようなことをしたら、
私は承知しないよ」
そこまでタンカ切ってやらんでも、と思うが
トモには充分、彼女の愛情は理解できたに違いない。
最初のオッパイは私が作ったの
リンコの母フミコとトモの対面。
フミコは一人息子のトランスという宿命を厳粛に受け止めている。
世間からどんな目で見られるかも知っている。だから常に臨戦態勢だ。
強く、やさしい母親である。なんでもズケズケ言う。
「あの子の最初のオッパイは私が作ったの。
たとえあなたが子供でも、リンコを傷つけるようなことをしたら、
私は承知しないよ」
そこまでタンカ切ってやらんでも、と思うが
トモには充分、彼女の愛情は理解できたに違いない。