あなたは最高の女優、でも…
「あなたは最高の女優。でも欠点の多い人だと」
マヌエラが言っていたとアグラードがウマにいいます。
「他には?」とウマ。その通りだとウマは自分でも思っているから
腹も立たない、というより、マヌエラが言うことだから素直に受け止める。
「ウマ、あなたは女神、生きる伝説よ」とアグラードが持ち上げる。
ケッ、見え透いたオベンチャラを、ともウマは思わない。
トーゼンと聞き流す。いつのまにか、女たちの間に姉妹のような
友情が生まれています。女同士でないと助け合わない、というのが
アルモドバル監督の持論でして、仲のいい女たちを描くシーンは
ほのぼのと温かい。