シドニー、ガブリエルに伝えて!

シドニー、ガブリエルに伝えて!

シドニーはポリニャック夫人の緑色のドレスに着替え、退室する。

廊下に出たシドニーを王妃が呼ぶ。

シドニー引き返す。

せめてここで「すまないわね」とか「ありがとう」とでもいうのか。

それどころか。

「シドニー、ガブリエルに伝えて。決して忘れないと」

王妃はシドニーの唇にキスします。「伝言たのむわよ」って感じね。

で、ガブリエル夫婦は王妃をどう思っているのか。

「朗読係がキミの身代わり? どうせ王妃の猿知恵だろ」

こいつら、顔をそむけたく、なりません?

 

(「マリー・アントワネットに別れをつげて」)

 

 

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