キャロル20160307

 

「新年はいつもひとりで迎えました。人ごみの中で。
でも今年はそうじゃない」

キャロルは結婚に失敗し、むなしい日を送っている。
テレーズも自分の将来と、キャロルへの愛に不安を持っている。
旅に出た二人は大晦日の夜を迎える。
「夫婦で大晦日を過ごしたことはなかった。夫は接待とパーティーで家にいなかった」とキャロル。
「新年はいつもひとりで迎えました。人ごみの中で。でも今年はそうじゃない」とテレーズ。
抑制的なテレーズが初めて告白した孤独。寂しさに妥協せず、だれの世話にもならず暮らしてきた芯の強さ。
でも今はキャロルといることに祝福を見出している。
自分に向けられたひたむきな思慕に、キャロルは激しくゆすぶられます。

(「キャロル」)