本気なの?

本気なの?

キャサリンはサラを訪問し、わたしが間違っていた、あなたが受けたのは障害でも暴行でもなく強姦であり、強姦は犯罪だとはっきりさせる、強姦教唆で裁判を起こして勝てば、先の判決は無効になる。あなたの協力がいる、と頼む。
「本気なの?」
「法廷で証言してほしいの」
つらい証言になることはわかっている。
「ひとつだけ約束してほしいの」とサラ。
「もう取引しないで」
「もう取引しない」
キャサリンは律儀に繰り返します。

キャサリンはサラの信頼を取り戻した。
このときからキャサリンを見るサラの目に微笑が浮かぶようになります。

 

(「告発の行方」)